第1羽 「らっぴーぶらすたぁ」 – 幸楽鳥一家

第1羽 「らっぴーぶらすたぁ」

 

う~~~~~~~ん……

 

すっっっっごく眠いぃ…

 

眠いからもう一回寝ちゃおうっと…

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

もぉ~~~~!!!

 

私は眠いの!みんなうるさい~!

 

なんで邪魔するのぉ~!

 

 

 

 

 

「先生!人口肺と人口血管が届きました!」

 

「直ぐに滅菌洗浄に回してっ!」

 

「ッ血圧、下がっています。」

 

「昇圧剤入れて。100!」

 

「お母さん。こっち終わった。」

 

「ありがとう。次は右脹脛から血管採取。トリミング忘れずに!」

 

「御意」

 

「術野狭い!もう少し広げて!」

 

「はい!」

 

 

 

 

あるぇ?

 

お母さん?何してるんだろ?

 

アルビノ姉さんも?

 

あるぇ?

 

まぁ、いいかぁ~

 

すごく眠くてよくわかんないや…

 

 

 

 

 

「お母さん。お疲れ様でした。」

 

「あぁ、アルビノさん・・・」

 

「素晴らしい術式でした。」

 

「ありがとう・・・。でもまだ安心は出来ないわ。」

 

「そうですね。でもそうなると…」

 

「…ごめんなさいね。まだ考えていたいの…」

 

 

 

 

 

ほぇ?

 

あれ?なんで私こんなとこにいるんだろ?

 

あっ!でもすごいきれいなお花畑~♪

 

でもおかしいな~?何で誰もいないんだろ?

 

さっきまでお母さんもアルビノ姉さんもいたのになぁ?

 

ややっ!あそこに小さく見えるのはお父さん?

 

お~~~~~い!お父さ~~~~ん!!

 

むぅ。無視とかひどくない!

 

こうなったら膝裏にタイキックをおみまいしてやるんだから!

 

もう!この川なによー!

 

向こう側にいけないじゃないの!ムキー!!!

 

 

 

 

 

「先生!すぐに来てください!お子さんの容態が…」

 

「えぇ、わかったわ。すぐ行くわ!」

 

「アルビノさん。例の件…」

 

「わかりました。用意します。」

 

 

 

 

 

うーん。この川は渡れそうにないなぁ・・・

 

あっちに行けばお父さんがいるのになぁ。

 

どうしよっかなぁ?

 

お腹も空いてきて・・・ないね。

 

うん。お腹は大丈夫。なんでだろ?

 

結構時間たってると思うんだけどなぁ?

 

 

 

 

 

「麻酔深度は大丈夫?」

 

「大丈夫です。」

 

「アルビノさん?パーツは揃ったの?」

 

「えぇ、外殻は全て。後はお母さんの…覚悟だけが必要です。」

 

「大丈夫。もう迷わないわ。この子を死なせるぐらいなら、私は最低の親になってもいい!」

 

 

「これより全身人工擬体置換術式を行います。」

 

 

 

 

 

ぐぬぬ・・・

 

あのクソお父さんずぅ~~~~~~っと無視し続けてる。

 

ピコーン!

 

そうだ!何か投げてこっちに気付かせればいいんだ!

 

そうだ!そうしよう!

 

タイキックじゃなくてらっぴーぶらすたぁをキメればいいんだ!

 

足元に手頃な栗が落ちています。

 

この栗を手に取ります。

 

かたさを確認します。うん。ちょーかたい!

 

この栗を~!

 

振りかぶってぇ~!

 

らぁ~っぴーぃ!ぶらすたぁ~~~!

 

 

 

 

 

[母愛子哀-Family Bonds-] 第1話 「サヨナラ」

 

 

 

 

 

「お母さん。変わるから少し休んで。」

 

「ありがとうアルビノさん・・・でも、やりたいの。」

 

「でも、前回の手術と合わせて42時間も続けて・・」

 

「/toge いいからっ!

…ごめんなさい。アルビノさんこそ休んで?」

 

「わかりました…30分だけ休みます。」

 

「えぇ、30分もあれば右上腕部の置換が終わるから。」

 

 

 

 

 

っよーし!

 

へっどしょっとぉ~♪

 

これでさすがにお父さんも気が付・・・

 

はっ!

 

いなくなってる!

 

やらかしちゃった!?

 

これ1確しちゃった!?!?

 

 

 

 

 

「ここで最後・・・ね。」

 

「はい。後はLRRで術後の経過観察をするだけです。」

 

「アルビノさん。これから先は貴方の専門分野だから…」

 

「任せて下さい。ただ、意識が戻るかどうかは…」

 

「…わかっています。」

 

 

 

 

 

どどどどどどどどどうしよう~~~~!

 

お父さん1確しちゃったかもしれない~!

 

とゆうか、たぶんしちゃってるぅ~~!

 

これいつものテヘペロ☆じゃすまないよぉ・・・

 

はっ!

 

早くあっちにいってお父さんを助けなきゃ!

 

 

「来るなっ!!!」

 

 

え?あっ!?お父さん!

 

ごめんなさい…大丈夫だった…?

 

 

「まだ、来るんじゃない。私は、もう、大丈夫だ。早く、帰りなさい。」

 

 

大丈夫なら良かったんだけど・・・

 

帰りなさいって、どうしてここにいるのかもわからないのに・・・

 

 

「私は、あちら側へ、行かねば、ならない。お前は、向こうだ。」

 

 

向こうって言ったって・・・

 

帰り道もわからないよ~

 

 

「お父さんは、これで、サヨナラだ。」

 

 

あっ、ちょっとお父さ~ん…

 

もう!全然意味わかんない!

 

また無視してどっか行ってるし!

 

はっ!

 

ひょっとしてらっぴーぶらすたぁでパニック付与しちゃったんじゃ…

 

そ、それはマズイかも・・・

 

ちゃんとお父さんの言うこと聞いておこう・・・

 

 

 

 

 

「アルビノさん。どう?様子は?」

 

「残念ながら、まだ何も反応は…」

 

「そう…」

 

「しかし全身擬体化の拒絶反応は全く出ておらず、全ての傷は癒えています。」

 

「無事にキャスト化が成功したよう…ね。」

 

「やはり後悔されていますか?」

 

「後悔はしていないわ。ただ…この子が目覚めたときが、怖いの。」

 

「怖い?」

 

「えぇ、この子が目覚めてこの現状を知った時、私を恨むんじゃないかって…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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幸楽鳥一家の絶対権力者
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