Track 01 「lovers」 – 幸楽鳥一家

Track 01 「lovers」

 

これは俺の恋の物語


先に言っておかなきゃならないが、二人は結ばれないバットエンド!

良いんだぜ?

惚れた女と一緒になれなくても、俺の想いは変わらない本物だ!ロックだろ?

オチも何も無い話だが最後まで聞いてってくれ

 

 

最初の出会いは…
俺達のバンドが初めてオラクルでライブをやった後のことだった

 



ジョーシ・マシゲル

「Foo!今日も最ッ高のライブだったぜ!」

 

 

シゲル・マツザキ

 

「何よりこれで歌姫クーナと同じ土俵にまで登り詰めたんだからなぁ!」

 

 


目標としていた歌姫と肩を並べられた事に俺達のテンションはマックスだった

ちなみにこの黒い奴は俺達のバンドのVo.シゲル・マツザキだ
色が黒すぎて何度かダーカーと間違われ、アークスに襲われるという伝説を持っている


まさにロックだ

 

 

 

大魔王†ヒトガーダ


「本日の打ち上げの儀は如何する?やはりオラクル来訪したのならフランカ氏の所に行くべきか?」

 

 


と、喋りが芝居がかったコイツはうちのバンドのBa.大魔王†ヒトガーダだ
コイツの素顔はメンバーですら見たことが無く、喋りも一貫して変わらない

なんつぅロック魂

 

 

などとメンバーと打ち上げの話をしていたら緊急速報がオラクル中に流れた…

 

 


……聞こえるか、アークス諸君。六芒の一、レギアスだ。

緊急事態のため、唐突な連絡になってしまったことを詫びる。

混乱も必至だろう。故に、私から説明を行う。

……まず、該当の敵性存在は不可解な外部組織との接触を持っていたことが確認されている。

それは一度だけではなく二度三度と行われていた。

サポートパートナーへのハッキングを介しての交流も解析された。

……それだけではなく対話可能なダーカー種との接触もみられたとのことだ。

絶対敵性存在であるはずのダーカーと、戦うことなく、だ。

また、アークス内部に未確認未登録の人員を配し諜報活動を行ったとの報告もある。

もちろん、かの者がアークスに多大なる貢献をしていたことは私も承知している。

……それでもなおアークスの敵性存在だと、そう……判断された。

……繰り返す、諸君。アークスがそう、決めたのだ。

……ここに、六芒の一レギアスの名において……絶対令の行使を宣言する。

アークスに徒なす反逆者を……ラッピーガールを抹殺せよ。

 

 

 

モニターに写し出された一人のアークスに俺は心奪われた

 

「なん…だ…あのビューティフルガールは…やべぇ…」

 

完全に一目惚れだった
彼女を見た瞬間俺のハートは完璧にイカれちまったんだ

 

 

 

ルダ……後は任せたぞ。

 

……アークス、各員に通達する。

絶対令により、対象の抹殺命令が下った。

諸君の敵、アークスの敵 我々、オラクルの敵、それは……

……ラッピーガール! ラッピーガールだ!

対象はマザーシップに侵入済みだ。

アークス各員は準備を整え随時追撃せよ……以上だ!

 

 

 

 


絶対令を発動され、ビューティフルガールは全アークスの討伐対象に指定された

 

「ふざ…っけんなっ!惚れた女を抹殺してたまるかよっ!」



強い思いがあれば絶対令は解く事が出来る
まぁ、後から知った事なんだけどな!

 



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「ラッピーガールを…抹殺しろ…」



なんだ…?
無口なコイツがこんな事を喋るとは…
ちなみにコイツはうちのバンドのDr.のオージ♂サンだ
どれだけ無口かというと、バンドを結成してから今まで喋ったとこを見たことがない
やはりうちのメンバーはロックな奴しかいねぇ!



つーか、話を戻すぜ
さっきの絶対令とやらで全員イカれちまってる
洗脳?催眠?
とにかく正気じゃない
こんな状態のアークスに囲まれたりしたら一巻の終わりだ

ビューティフルガールの居場所は…?
マザーシップ下層…?
敵はアークス全員て
完全に積んでるじゃねーか!

ここで俺がビューティフルガールを助けにいかなきゃ誰が行くんだよ!

俺のロック魂に恋の炎が燃え上がった!

 

 



マザーシップ下層に行くには…
物資搬入口から行けるな?
何度かライブ機材を搬入してて助かったぜ!


「よし、こっから先がマザーシップ下層だ!」

 

俺はアークスじゃねぇから専用通路みたいなのは通れない
遠回りになろうが物資搬入口を通って行くしかなかったが、誰にも邪魔をされずに走り抜けることができた。

 

「クソッ!結構時間がかかっちまった。ビューティフルガールはどこだ…?」

 

辺りを見回した瞬間にわかった
マザーシップ下層の一角にフォトンの光がほとばしり建物の壊れる音が響いていた


「ビンゴォ!絶対あそこだ!あそこにビューティフルガールがいる!」


音のする方角へ迷わず走った

膨大に広い空間だったが幸いに一本道で迷う事はなかった

戦闘を行っていると予想される場所に近づくにつれ戦闘音は少なくなっていた


「クソッ!戦いが終わってんじゃねーのか?!間に合ってくれよ」


目的の場所は少し開けた通路だった


「ヘイヘイヘイヘイ!ストォォォォップ!」


何も考えてなかった
何も考えずにアークス達が戦闘をしているところへ飛び出した

俺が目にした光景は、
ビューティフルガールにやられたのか方膝をついているレギアスの姿だった


「やれやれ、なんだい?一般人も参戦かい?」

 


俺の方を向いて話しかけてきたのは…見た事がある。六亡均衡のマリアだ

 


「ノーノーノー!俺は戦いに来たんじゃねぇ!ビューティフルガールを守りに来たんだ!」


「???ビューティフルガール??話が見えないね?」


「あぁっ!すまねぇ!ラッピーガール!聞いてくれ!」

 


今まで見た事もない巨大なツナを構えて戦闘体制だった彼女は構えを解いた

 


「なんだ?私に用か?かかってくるなら一般人とて容赦はせんぞ?」

 

「ハハッ、ハハハッ!最高だ!やっぱり最高だぜ!」

 

「ちょっと頭が弱いみたいだね」

 

 

腕を組ながらマリアが残念そうに呟く



「さっきの絶対令の時にモニターに映ったお前を見て惚れた!一目惚れだ!」

「ハァ?この状況で何言ってんの!?」



遠くから何か聞こえる。あのツインテおっぱい娘もアークスか?



「私とした事が見謝るなんてね。ちょっとどころか大分頭が弱かったみたいだね」



全部聞こえてるぜ!マリアさんよ!

でもそんなん関係ねぇ!俺の心はバーニングだぜ!

 


「俺の女になってくれ!!!」


決まった!
これ以上ないぐらいにロックだぜ!


「なるほど。つまり貴方は私に告白する為にここに来たんだな?」

 

 

俺の予想していた答えとは全く違った答えが返ってきた


「あ?いや、違う?いやいや、惚れてるのはマジなんだ。告白しに来たんじゃねーんだ、お前を守りに来たんだ!」

「~~♪」

 


口笛を吹いて煽りを入れてきたヤツがいる
さっきのツインテおっぱい娘を守るように立っているし、コイツもアークスだな

 


「ふむ。気持ちは有難い。が…
見ての通り私にはこんなにも助けてくれる仲間がいる。
一般人は怪我をする前に帰った方が良い。」

「わかってんだよ…俺は戦えないっつぅのはよ…
違うんだよ!理屈じゃねぇんだ!惚れちまったんだよ!」

「困ったな…私はまだ先に進まねばならないんだ…」


困惑しているビューティフルガール
それを見たマリアがこれ以上無いぐらいに辛辣な言葉を言い放った


「アンタの言いたい事はわかった。
けど今はそんな場合じゃないんだよ。
はっきり言ってやる、邪魔だ。」

「グッ…」

「この戦いはアークスの未来を懸けた戦いなんだ。
一般人がうろちょろしていい場面じゃないんだよ!」


マザーシップ下層にマリアの怒声が響く


「コイツに惚れたんなら…信じてやりな。
戻ってくるのを待っててやんな。」


続く言葉に俺は何も言い返せなかった

 


「マリアさん…」

「こっちは任せな。アンタとお嬢ちゃんは先に行きな。」

「いや、マリアさん違う。綺麗に纏めて頂いたのは助かるが、私はそもそも弱い男(物理)に興味が無い。」

 


なんだ…ビューティフルガール…空気を読めない…?
いや、敢えて読んでないのか?
それでも、最高にイカすぜ…


「私のタイプは私より強い男だ。」


つまり、


「戦えない男は対象外だ。」


うぉぉぉぉ~~!
ブロークンハート!!!!


「そ、そうかい?だとさ?残念だったね。」


全身の力が抜け、その場にしゃがみこんだ

こうして俺の全力の愛の告白は大事の前の小事ぐらいの勢いで片付けられた


「しかし気持ちは有りがたかったぞ。スマンな。
じゃぁ、マリアさん後は任せます」


「あぁ、行ってきな。」

 

 

 





その後の事はあまり覚えていない
回りにいたアークスと一緒にキャンプシップに戻った様な気がする

その際に俺がTOKIYOのメンバーだと気付いた何人かにサインをした気もする

いや、サインはしたな
出世したから肩書きをつけて贈り名を書いてくれってヤツが居たな…

確か…
六亡均衡ゼノさん江
ってな




これで俺の恋は完全に終わった…


かに見えた


後日、俺の個人的なSNSにメッセージが届いた







件名:ラッピーガールの件について

本文:突然のメッセージすいません。
私はラッピーガールの妹のアルビノと申す者なのですが、
貴方が告白をした件を聞き、是非とも貴方の力になりたいと思いメッセージをしました。

姉に恋人が出来ないのを常々心配しておりましたが、
貴方の様な方が好意を持たれているのを知り、言葉は悪いですが、これはチャンスだと思いました。

まだ姉の事を想っているのなら、お返事お待ちしております。



 

 

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ラッピーガール

ラッピーガール

幸楽鳥一家の絶対権力者
義理と人情に篤く、常に全力疾走
方言効果もあり、口の悪さが超一級品
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