Track 03 「Lovin’ you」 – 幸楽鳥一家

Track 03 「Lovin’ you」

 

「………ッ!どこだ…ここ?」

 

 

気がついたら知らない部屋の知らないベッドに寝かされていた

 

めちゃくちゃ頭がいてぇ…

ヘッドペインだぜ!くそったれ!

 

 

「おや?気がついたかね?」

 

 

急に部屋の中に女性の声が響いた

 

 

「お、おぅ…気付いたけどよ…

あんた誰だ?ここはどこだ?」

 

「すまないね。すぐにそっちに行って説明をするから少し待っていてくれ。

おーい?ライト君?彼が気がついたようだからVR空間の用意をしておいてくれないか?

私は彼に状況説明をしてくるよ」

 

 

なんだ?マイク入りっぱなしじゃねぇか!

さてはこの女…ロックだな!

 

 

すると暫くして部屋をノックし一人の女性が入ってきた

 

 

「やぁ!気分はどうだい?」

 

「最悪だぜ。ヘッドペインがひでぇ!」

 

「ヘッドペイン?なるほど頭痛かな?

それは体内のナノマシンの影響だと思うよ。経過が順調な証拠だ」

 

「つーか、俺に何をしたんだ??」

 

「ふむ、その説明をしに来たんだ。喋っても良いかな?」

 

「オーライ。詳しく頼むぜ」

 

「先ず君が今いるこの場所はRGS研究所だ。変身ベルトを装着する為の準備をされていたんだ」

 

「RGS研究所っつぅと…アルビノか…」

 

「うむ。アルビノ所長が君を連れてきたんだが、彼女は何にしても芝居がかった立ち振舞いが多くてね。

成人男性を変身させるのなら、某ラ○ダーよろしく拉致をして肉体改造をしなければ!

…と、君の意識を奪ったわけだ」

 

「ファッツ?!俺は寝てる間に改造されちまったのか?」

 

「言っただろう?芝居だよ。

君の身体には何の改造もしちゃいない。

ナノマシンは少々入れさせてもらったがね」

 

「ナノマシン…?なんだそりゃぁ?」

 

「簡単に言えば物凄く小さい機械だよ。目に見えないぐらい小さいね。

これも所長の発明品なのだが…姿形をラッピーにしてしまったんだ。

ラッピーそっくりにすることに何の意味も無いのに…なんともアルビノ所長らしい」

 

「その小さいラッピーが無いと変身できねぇのか?」

 

「いいや?変身自体はベルトだけでできるさ

ただ考えてみてくれ?

フォトンを扱えない人間から無理やりフォトンを使えるようにしたらどうなる?

肉体にかかる負荷は計り知れないよ。

その負荷を軽減し傷んだ肉体を回復させる為のナノマシンだ」

 

「なるほどな。要するにお助けマシンっつぅわけだ!」

 

「そうだね。多少無茶をしても大丈夫な位には便利だよ」

 

「無茶ってなんだ?死んでも生き返っちまったりすんのか?」

 

「流石にそれは出来ないな。

だが心停止した直後なら心臓マッサージで蘇生ぐらいは試みるだろう。

あと腕を切り落としたとしてもくっ付けておけば翌日には元通りだよ」

 

「パードゥン?それがマジなら大発明じゃねぇか!?」

 

「大発明もいいところだよ。しかしアルビノ所長にその自覚が無い。

世間に発表するつもりも無いんだ」

 

「あれか…天才とナントカは紙一重ってヤツか?」

 

「その通りだ。彼女の発明は全て彼女のイタズラにしか利用されない」

 

 

そういった説明を受けていたら再び部屋に声が響いた。

次は男の声だ。

 

 

「あの…お話中すいません。

ア、アキ副所長…ブ、VR空間の用意が出来ました。

いつでも使用出来ます」

 

 

なんかすっげぇおどおどしてるな。

ビビってるっつぅか、気が小さいっつぅか?

男ならもっとロックに生きろ!

 

 

「ありがとうライトくん。

さて、話の流れは把握してくれたかな?

それでは移動しようか。ついに変身だ」

 

「オーライ!変身して戦え!んでもってデータ収集させろ!ってわけだな!」

 

「これは驚いた。馬鹿ではないんだな」

 

 

物凄いビックリ顔で言われると傷つくぜ…

 

 

綺麗な研究所を案内され、到着した場所は部屋というにはでかすぎる部屋だった

 

 

「オィーッス!」

 

 

部屋に入るとすぐにアメイジングガールが居た

 

 

「ウィーッス!……じゃねぇよ!

 

過ぎたことはとやかく言いたくねぇんだけどよぉ

あんたどうやって俺の意識をフライ・ハイさせたんだ?」

 

「ん?そんなことが聞きたいのか?

恐ろしく早い手刀だよ。早すぎて俺じゃないと見逃しちゃうね☆ってヤツだ」

 

 

マジか…

全ッ然見えなかったぜ…

 

 

「そうか…あんた強かったんだな!」

 

「強いもなにも今ここにいる全員アークスだぞ?」

 

「マジリアリー?!あのメガネのおねーちゃんもあの気の弱そうなあんちゃんもか?!」

 

「私とライトくんは虚空機関に所属していたアークスだよ。

どちらかと言えば研究者になるかな。

だが、変身後の君は戦闘能力特化のアークスを凌駕するぐらいには強くなれるだろう」

 

「Foo!!!

そいつは楽しみじゃねぇか!

早速頼むぜ!」

 

「じゃぁ、このベルトを着けてもらおうか」

 

 

と言ってアメイジングガールはまさに

変身ベルト!

みたいなベルトを渡してきた

 

 

「見た感じは思いっきり変身ベルトだな!

それにバックルはライオンなんだな!

てっきりラッピー的なのがくると思ってたぜ!」

 

 

そう言うとアメイジングガールはガックリと肩を落とし小さな声で呟いた

 

 

「ううぅ…

本当はラッピーにしたかったんだよ…

アクセサリーの位置調整の兼ね合いでコレになったんだ…

おかしいよね…

ラッピーマンなのに腰にライオンがついてるとか…

運営さんお願いします…腰にまで落とせるラッピー系のアクセサリーの実装を…」

 

「アルビノ所長!」

「アルビノ所長!」

 

「それ以上はいけない…」

「そ、それ以上はいけない…」

 

 

メガネのねーちゃんと気の弱そうなにーちゃんが声を揃えてアメイジングガールの言葉を遮った

 

運営さん…?とか、アクセサリーの位置調整とか言ってたな…?

なんだかこのライオン部分には深い闇がありそうだな…

触らぬゴッドに祟りなしだぜ!

 

 

「すまないね。

アルビノ所長は精神が不安定でキャラ設定がブレブレっていうキャラ設定なんだ。

謎の発言が多いが気にしないでくれたまえ」

 

「お、おぅ…なんかわりぃな。

俺が地雷踏んじまったみたいでよ…」

 

 

アメイジングガールは下を向いて何かブツブツ言いながら笑ってやがる…

こりゃアレだな完全にロックじゃねぇな!

 

 

「アルビノ所長は暫くしたら元に戻るだろうから、それまでは私がやるよ」

 

「お、おぅ…」

 

 

そういって俺の腰にベルトが回された

 

 

「それでは、装着」

 

きゅっ♪

 

きゅっ♪

 

きゅっ♪

 

きゅ~~♪―――――ッガチャン!!!

 

 

「いっっっっッてぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

 

頭の中にすげぇ可愛い鳴き声が響いた…

かと思ったら

重苦しい施錠の音と激しい痛みが全身を襲った

 

 

「オーマイガッ…痛すぎんだろこれ…」

 

「痛かったかい?それなら装着は完了だ。

きっと可愛いラッピーの鳴き声と施錠の音も聞こえただろう?」

 

「あ、あぁ…聞こえたぜ…

ああああぁっ!ギガサック!!!

まだいてぇ!!!

 

説明してもらっていいか…?

その鳴き声と施錠の音とこのアホみてぇな痛みをよぉ!」

 

「私が説明しよう」

 

 

アメイジングガール…

急にまともに戻ったのか?

キャラ設定がブレブレっていうか精神状態不安定すぎるだろ!

 

 

「可愛いラッピーの鳴き声はただ単にカウントダウンだ。ラッピーの鳴き声なのも私の趣味。

施錠の音はカテナチオシステムといって完全にロックされた証明だ。もう二度と外れる事はない…

無理に外そうとすれば自爆してくれる最高のシステムだ!

それと今ある痛みだが、体内のナノマシンが全身の神経に沿って身体中をスキャンしている痛みだ」

 

「ご丁寧な説明サンクス!

だが聞いてねぇぞ!こんなの!」

 

「そりゃ言ってないからな。

全身の神経を掻きむしる痛みがあると言えばやらないだろう?

次からは全身麻酔を使うとするか…ライト君メモっといて」

 

「この…女じゃなかったらワンパン入れてるところだぜ…」

 

「わかったわかった。すまなかったよ。

どうしても痛みが我慢出来ないようなら変身したまえ。

ラッピーマン!と叫べば良い。声の大きさに比例して変身時間が伸びる仕組みだ。

ミュージシャンの声量なら一時間位か」

 

「あぁん?!そんなん変身するに決まってんだろ!?

アー…?アルビノさんよ?芝居がかった演出が好きなんだったよな?

本物のロック魂魅せてやるから、良く見ておきな!」

 

 

全身の激痛は未だに治まってねぇが、変身シーンという非現実なシチュエーションは俺を最高にハイにさせた

 

動員観客ゼロ

見ているのは関係者のみ

1メセタにもならねぇステージだけどよ

俺は最高にロックな大見得を切った!

 

 

「惚れた女ぁ星の数…
しかし、愛した女はお前だけ…

 

いまは実らぬ恋なれど
つかんでみせるぜお前の心!

 

変身ッ!!!!

愛の戦士!!!

ラッピーマン!!!」

 

 

 

ジョーシ・マシゲル

 

 

眩い光に全身が包まれ、ベルトが熱をもつ

 

 

「アルビノ所長…成功かな?」

 

「あぁ…期待以上のバカだ…

だが、それがいいっ!!!」

 

 

変身中の俺にアメイジングガールからの声が届いた

 

 

「マシゲルくん!

君の想いの深さが変身後の強さに比例するように設定しておいた!

もっと愛を燃やすんだぁぁぁ!」

 

 

オーライオーライ!

愛の深さが強さってわけかよ

わかりやすい!

これなら俺は地上最強だ!!!

 

 

「アルビノ所長?いつの間にそんな追加性能を?」

 

「つけるわけないだろ?

嘘も方便。

ヤツにはこう言ったほうが燃えるだろう?」

 

「ハハハッ!なるほど。

てっきりアルビノ所長が知らない間にロマンチストになったのかと思ったよ」

 

 

燃えるぜ!ラブハート!

まだだっ!まだいけるっ!

熱すぎるほどにバーニング!

ビューティフルガール!

いまお前に…会いに行く!

 

Lovin’ you …

 

 

 

 

ラッピーマン

 

 

 

 

最高にロックな愛の戦士がここに誕生した

 

 

 

 

 

 

 

 

  • いいね! (13)

0 2 0 1
ラッピーガール

ラッピーガール

幸楽鳥一家の絶対権力者
義理と人情に篤く、常に全力疾走
方言効果もあり、口の悪さが超一級品
ラッピーガール

▼ PSO2サポーターズリンク参加中!投票よろしくお願いします♪

YOU、そのまま投票しちゃいなYO☆



コメントはこちらから(画像反映に時間がかかる場合があります)

メールアドレスが公開されることはありません。